
現金払いであればお店に返品に行けばちゃんと返金されますが、クレジットカードの場合はどうなんでしょうか?
ちゃんと返金されるのかどうか、どうやって返金されるのかは気になりますよね。
今回この記事では、
- クレジットカード払いだとちゃんと返金されるの?
- どんな処理をして返金されるの?
- 不正行為・詐欺の被害にあっても返金されるの?
といった、クレジットカードの返金について解説していきます!
目次
クレジットカードの返金は可能!全体像を2つのポイントで解説!
ポイント | 内容 |
---|---|
返品・キャンセルによる返金の仕組み・処理方法 | クレジットカードがどういう仕組みや処理で返金がされるのかを解説します。 |
カードの明細で見つかるトラブルの際の返金 | クレジットカード利用でまれに起こる2重引き落とし・不正利用・詐欺のときの返金について解説します。 |
まず、クレジットカードで支払った場合でもちゃんと返金は受けることができます!
ただ現金で支払った場合と違い、クレジットカード特有の仕組みや処理などがあるので、ちょっと複雑かもしれません。
また返品・キャンセルによる返金と2重引き落とし・不正利用などによる返金によって処理が変わってきます。
それぞれ解説していくので、順番に見ていきましょう。
返品・キャンセルによるクレジットカードの5つの返金の仕組み&処理方法!
まず、商売の返金やキャンセルによって発生するクレジットカードの返金について解説していきます。
現金で商品を買っていた場合はやり取りは単純ですが、クレジットカードだと処理がちょっと複雑です。
上に5つのポイントをあげたので、順番に見ていきましょう!
返金処理はお店とカード会社が行う

クレジットカードの返金は、決済した店舗とカード会社の間で行われます。
決済した店舗がカード会社に対して決済取り消しを連絡しなければならないため、私たち購入者がすることは店舗に対しての返品・キャンセル依頼です。
返金の流れは、
⇓
店舗がカード決済の取り消しをカード決済に連絡する
⇓
カード会社が返金処理をする
とこのような感じになります。
カード決済の取り消しは店舗に商品を返品・キャンセルした時点から行われるので、近所のお店にすぐに返品する場合は決済自体の取り消しが間に合うことが多いです。
決済取り消しが間に合った場合はそもそも商品購入が成立していない扱いになるので、返金自体が発生しません。
現金ではなくクレジットカードによって返金する
状況 | 返金の仕方 |
---|---|
カード会社の締日前に決済キャンセルが間に合う | そもそも引き落としされない |
次回の引き落とし額より返金額が少ない | 次回の引き落とし額から返金額を差し引く |
次回の引き落とし額より返金額が多い | 返金額と引き落とし額の差額を引き落とし口座に振り込む |
クレジットカード決済の返金は、現金ではなくあくまでカード上での処理になります。
どうしてかというと、お店はクレジットカード決済をするとカード会社に手数料(決済額の3~7%程度)を支払っているから。現金で返金してしまうとお店が手数料分を損してしまうんです。
実際に返金処理される場合、上にあげたように状況によって返金の仕方が変わってきます。
例を上げると、
- 次回の引き落とし額が30,000円
⇒30,000円から10,000円を差し引いて次回の引き落とし額が20,000円になる - 次回の引き落とし額が5,000円
⇒5,000円の引き落とし額を10,000円で相殺して、残り5,000円を引き落とし口座に振り込み
とこのような感じで、先に次回引き落とし額を返金額で差し引く処理が優先されます。
返金時は場合によっては手数料を取られる

クレジットカード決済の返金は、基本的には手数料は取られずに全額が返金処理という形で戻ってきます。
しかし一部キャンセル料などを差し引かれる場合があり、
- 電車・バスなど交通機関をキャンセル…発券キャンセル料
- 通販で自己都合の返品…送料
とこのようなものは全額の返金とならないケースも。
返品・キャンセルの扱いについては商品購入・サービス利用の前によく確認しておきましょう。
返金処理は1ヶ月~2ヶ月掛かる

クレジットカードの返金は、だいたい1ヶ月~2ヶ月くらい掛かります。
カード会社は利用額を計算する締日、利用額を支払う引き落とし日に処理がまとめられているため、返金処理も時間が掛かるものだと考えておいたほうがいいでしょう。
特に通販の場合は商品の配送・返送にも時間が掛かるため、実店舗での返金処理に比べて返金までのタイムラグは長くなりがちです。
返金がされたか明細か口座で確認する

返品・キャンセルをした後は、ちゃんと返金処理がされているかどうかをカードの利用明細や引き落とし口座でしっかり確認しましょう。
返金処理に問題がなければ1ヶ月~2ヶ月くらいで反映されているはずです。
もし仮に2ヶ月~3ヶ月以上経っているのに返金処理が確認できない場合は、店舗かカード会社が返金処理をミスしている可能性があります。
その場合は店舗・カード会社に連絡をして返金について確認しなければなりません。
返金が確認できないまま放置していると、返金の権利を失う可能性もありますからね。
2重引き落とし・不正利用・詐欺などクレカのトラブル時の返金処理を解説!

ここまで返品・キャンセルが発生した場合の返品処理について見てきましたが、クレジットカードのトラブルの場合はどうでしょうか?
まれにあるトラブルとしては、2重引き落とし・不正利用・詐欺など。
結論としては、このようなクレジットカードのトラブルの場合でも返金を受けることができます!
クレジットカードのトラブルの際の返金処理について見ていきましょう。
2重引き落としの場合…カード会社に連絡して返金処理してもらう

店員さんが間違えて2回決済してしまった、通販の決済でエラーが起きた…などの理由でまれにですが2重引き落としが発生します。
2重引き落としに気づいた場合は、すぐにカード会社に連絡をして取り消し処理をしてもらいましょう。
- 取り消し処理が間に合った場合…そもそも引き落としされない
- 取り消し処理が締日をまたいだ場合…一旦引き落としが発生しても翌月に返金処理をする
とこのような感じで処理されるので、2重引き落としにできるだけ早く気づくことが重要です。
不正利用・詐欺の被害にあったら…カード会社に連絡して補償をしてもらう
- 明らかに自分が使ったわけではない
- 不正利用・詐欺の発生から60日以内にカード会社に届け出た
- 警察に紛失・盗難で届け出る
- 情報漏えいで暗証番号が漏れるなど自分の過失でない
- カードの裏面にしっかり署名をしていた
- 自分の過失で不正利用された場合
- 不正利用されてからカード会社への連絡が61日以上経っている
- 家族に使用された
- 引っ越しなど届け出すべきことを届け出していなかった場合
- 災害など社会の混乱中に不正利用が起きた場合
クレジットカードの不正利用・詐欺といったトラブルに巻き込まれてしまった場合でも、基本的には返金を受けることができます。
もし不正利用・詐欺で使われた代金が引き落としされてしまったとしても、次回の引き落とし分で調整されしっかり返金されるので大丈夫です。
しかし返金してもらえるかどうかは状況によって異なり、上にあげたような感じになっています。
特にありがちななのは、暗証番号を自分の誕生日にしていて明らかに推測しやすいなど、カードの利用者に過失があると判断されるケースです。
このような場合はカードを適正に使用していないと判断され、返金が受けられないことが多いので注意しましょう。
届け出を受理してもらうと受付番号が出るので、その番号カード会社に伝えることで初めて具体的な処理が行われます。
トラブルに気づいて返金を受けるために…カードの利用明細を毎月しっかり確認する

2重引き落としでも不正利用・詐欺でも重要なのが、とにかく早くトラブルに気づくことです。
気づくのが遅れて半年経過していた…なんてことになったら返金してもらえる権利を失ってしまいますからね…。
早くトラブルに気づくためには、クレジットカードの利用明細を毎月しっかりと確認することが重要です!
連絡するまでの猶予はだいたい60日くらいのカード会社が多いので、毎月利用明細を確認していれば十分に間に合います。
クレジットカードの返金に関するまとめ
- クレジットカードでも返金を受けることはできる
- 返金は現金ではなくカード支払い分から引かれる形
- 返金はクレジットカードの締日の影響で1ヶ月から2ヶ月掛かる
- 購入時に付与されたポイントもマイナス処理される
- 不正行為・詐欺による被害も返金の対象になる
ここまでクレジットカードの返金について見てきましたが、いかがだったでしょうか?
クレジットカードでも現金で支払ったときと同じく返金を受けることはできますが、現金で戻されない・返金処理に1ヶ月~2ヶ月掛かるという点が現金払いとは違う点です。
特に通販が多い現在では、実店舗で買い物するよりも処理が複雑だったりするので、商品キャンセル・不良品などの場合は迅速に対応しましょう。
また不正行為や詐欺行為による被害があった場合も、使い方が適正であれば返金対象になります。
そのためクレジットカードの使用は十分に気をつけて、明細は必ず毎月確認しておきましょう!