
生活保護受給中でもクレカを使いたいとき、ありますよね。
今回、Exciteクレジットカード比較では、生活保護でもクレカを所持できるのか?できるならどうすればいいのか?など、気になる点についてお伝えしていきます!
目次
生活保護受給中でもクレジットカードを作れるケースと作れないケースを解説!
生活保護になるとクレジットカードの審査には通らないのでしょうか?通るのでしょうか?
建前としてはクレカは持てませんが、実際には作れるケースがあります。詳しくご案内していきますね!
建前!生活保護になるとクレジットカードの審査には通らない!
生活保護を受けている人は、基本的にはクレジットカードの審査には通りません。というのも、発行会社が生活保護を受けている人には支払い能力がないと判断しているからです。
ですが、実際には生活保護でも、クレカを所有している人がいます。ということは、作れないケースと作れるケースがあるということです。
それぞれのケースを見ていきます!
作れないケース
生活保護を受けている人でクレジットカードが作れないのは、定期的な収入はもちろん、預貯金や土地、家屋などの資産を所有していないケースです。
クレジット会社はこのような人には支払い能力があるとは判断しないため、審査には通りません。
作れるケース
生活保護受給者でもクレジットカードを持てるのは収入や資産があるケースです。
クレジットカードの審査申込み書類には生活保護受給者であることを申告する箇所はありません。ですので、生活保護かどうかはクレジットカード発行会社は分からないのです。
ですからアルバイトやパートでわずかでも収入があったり、資産を持っていたりするなら、審査を通過する可能性はあります。もちろん、無職で無収入で資産がゼロなら不可能ですよ。
生活保護の受給中にクレジットカードの審査を通す5つのコツ
- 福祉事務所に相談する
- 年収を必ず書く
- 利用可能額は最小にする
- 付帯機能はつけない
- 審査が通りやすいカードを選ぶ
生活保護受給中にクレジットカードの審査を通すポイントはこの5つです。それぞれ見ていきましょう。
【コツ①】福祉事務所に相談する!
コツの1つ目は、福祉事務所に相談することです。クレジットカードを持つなら、まずは所持の可否を、福祉事務所などの担当者に相談してください。
というのも、生活保護の最中にクレカを使うと、生活保護が支給額が減額されたり、最悪の場合は打ち切りになったりすることがあるからです。
各自治体の福祉事務所によって対応は異なりますが、不正受給とみなされれば、その分の費用返還義務(※)が生じます。
被保護者が、急迫の場合等において資力があるにもかかわらず、保護を受けたときは、保護に要する費用を支弁した都道府県又は市町村に対して、すみやかに、その受けた保護金品に相当する金額の範囲内において保護の実施機関の定める額を返還しなければならない。
引用:東京都総務局
クレジットカードを所持している人は、この条文に抵触する可能性があります。またクレジットカード決済は、基本的には借金です。生活保護費は借金の返済に充てることはできないことになっています。
担当するケースワーカーさんに、「水道、電気、ガス代、スマホ代は、クレジット払いにすると割引があり、生活費の節約ができる」などと交渉してみるのもいいと思います。
2019年に始まった政府によるキャッシュレス・ポイント還元事業について、高齢者や生活保護受給者から不平や不満の声が上がりました。
今後も政府がキャッシュレスを推進するので、生活保護受給者でも何の問題もなくクレジットカードを持てるように、法改正される可能性はあります。
【コツ②】年収を必ず書く
コツの2つ目は年収を必ず書くことです。というのも、クレジットカード会社が審査の際に重視しているのは収入があるかないかだからで、生活保護であるかどうかではないからです。
ですので、ちょっとでも収入があるなら、書類の年収・収入の欄には、必ず数字を記入しましょう。
もちろん、収入が少ないと審査が通りにくいクレカはありますので、審査が通りやすいカードを選ぶようにしましょう。
【コツ③】利用限度額を最小にする
コツの3つ目は利用限度額を最小にすることです。具体的には利用限度額を最小の10万円にしてください。クレジットカード発行会社は、収入と利用額のバランスをチェックしているからです。
もし収入に見合わない利用限度額を設定してしまうと、支払い能力がないとみなされて、審査に通らなくなってしまうことがあります。
ですので、利用限度額は最小額の10万円にしましょう。
【コツ④】付帯機能はつけない
コツの4つ目は付帯機能は付けないことです。キャッシングやETCなどの機能をつけると、それに応じた支払い能力があるかどうかを審査されてしまうからです。
生活保護を受けるほどの状況になったら、できる限り付帯機能が付かないシンプルなクレカを選んで、申込むようにしてください。
【コツ⑤】審査が通りやすいカードを選ぶ
コツの5つ目は審査が通りやすいカードを選ぶことです。収入が低くても、無職でも審査に通りやすいカードがあるからです。
生活保護を受けているなら、そういったクレカの中から選ぶことをおすすめします。意外にたくさんあるんですよ。
詳しくはこちらをご覧になって観てくださいね。
生活保護になる前に持っていたクレジットカードは所持できる?解約が必須?
現状では、解約することになる場合が多いです。クレジットカードの利用は借金とみなされるのですが、生活保護費は借金の返済に充てることができないからです。
ただし、自治体によって対応に違いがあります。福祉事務所の担当者とキチンとしたやり取りをすることが大事です。
また、利用さえしなければ、解約しなくてもいい場合があります。例えば、短期間で保護から離脱できる見込みがある場合です。
生活保護を受給しているのにギャンブルをしたり、高価なものを買うなど生活態度が悪いと、確実にカード解約になります。
早く自立した生活を送れるように慎ましく真面目な態度でいると、解約までは求められないかもしれません。
このあたりは自治体との信頼関係が重要になってきますので、解約したくないなら、無駄遣いをしないような生活をするようにしてくださいね。
生活保護受給者がクレジットカードの代わりに使える3つのカードを紹介【おすすめ順】
- デビットカード
- デポジット型カード
- プリペイドカード
生活保護受給者のクレジットカード利用には、かなり制限があることがわかりました。そこでここからは、クレジットカードに代わる便利な3つのカードを、おすすめ順にご紹介しますね。
いずれもポイントや割引などの特典があるので、現金払いよりはお得ですよ。
代替カード①:プリペイドカード
クレジットカードの代替カードの1つ目は、プリペイドカードです。これは料金を事前にカードに入金しておくタイプのカードです。
事前入金した金額以上は使えないので、お金の使い過ぎを防げます。審査不要で、誰でも持つことができます。
代替カード②:デビットカード
クレジットカードの代替カードの2つ目は、デビットカードです。これは、預金口座と紐づけた即時決済できるカードです。
カード決済したと同時に口座から代金が引き落とされるので、預金残高以上のお金を使いすぎることはありません。審査不要のカードがほとんどなので、生活保護受給中でもカードを持つことができます。
代替カード③:デポジット型カード
クレジットカードの代替カードの3つ目は、デポジット型カードです。これは保証金を払うことで、クレジットカードと同じような使い方ができるカードです。
保証金の金額=利用限度額となります。審査不要ですが、申込時にまとまったお金が必要なので、生活保護の方の中には持てない場合もあります。
また、まとまったお金があることを自治体に知られると、生活保護の受給に影響がある可能性があります。
生活保護の受給時のクレジットカードについてのQ&A
ここからは生活保護の受給時のクレジットカードについてよくある質問とその回答です。
生活保護を受けているとクレジットカードが利用できないのは法律で決まっているのですか?
ですが、各自治体の条例で定めがある場合があります。ですので、クレカが欲しい場合は、福祉事務所に聞いてみてください。
生活保護を受けているのですがクレジットカードの分割払いは利用できますか?
第六十条
被保護者は、常に、能力に応じて勤労に励み、自ら、健康の保持及び増進に努め、収入、支出その他生計の状況を適切に把握するとともに支出の節約を図り、その他生活の維持及び向上に努めなければならない。
引用:生活保護法
生活保護中にクレジットカードの残債の請求があった場合は、違法ですか?どうすればいいですか?
その後、借金を整理するための法的な手段を取る手続きをする場合があります。
生活保護中にクレジットカードを使うと借金とみなされるのですか?
生活保護でもクレジットカードの更新はできますか?
ただし、収入証明の提示を求められ、支払い能力がないと判断されれば、更新は難しいです。
生活保護受給中でもクレジットカードを作ることはできます。その際におさえるべき5つのコツについてご案内しました。
ただ、使い方を間違えると、生活保護の受給自体が難しくなってしまいかねません。
ですので、クレジットカードを持つ際は、福祉事務所の担当の方と話をして、使い方のルールを明確にするようにしてみてくださいね。