
その最たるものが、病院です。
具合が悪い時にいちいち現金をおろしにいくのは面倒ですし、できればクレジットカードで払えたらいいですよね。
ここでは、病院のクレジットカード対応について、最新の情報を調べました!
そもそも病院でクレジットカードは使えるのか?ということに始まり、どんな病院で使えるのか?町のお医者さんのキャッシュレス化は進んでいるのか?ということもお伝えしていきます。
病院にはあまりお世話になりたくないものですが、いざ行くとなると思いもよらない高額な医療費が請求されることもあります。
そんなもしもの時に備えて知っておきたい知識が満載です。是非最後までお読みください◎
目次
クレジットカードで支払いができるかどうかは”病院次第”
病院でのクレジットカードの使用は「病院次第」というのが結論です。
クレカ払いに対応している病院もあれば、そうでない病院もあります。
入院施設のある大きな病院では、支払額も大きくなる可能性があることから、クレジットカードが使えることが多いようです。
一方、町のお医者さんや小さなクリニックでは、まだまだクレジットカード払いは導入されていないのが現状。
それでは、具体的にどの規模の病院だとクレカ払いに対応しているのか、分類して調査してみましたので、次のところでご紹介しますね。
病院でクレジットカードは使えるの?病院規模ごとに調査してみました
分類 | クレカ払い対応 |
---|---|
大学病院 |
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国立病院 |
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都道府県立・市立病院 |
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赤十字病院 |
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労災病院 |
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町の病院・クリニック |
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クレジットカードは使える?①大学病院
ほとんどすべての大学病院で、クレジットカードが使えます。
例えば、都内にある主要な10個の大学病院を調査しましたが、いずれもクレジットカードが使えます。
- 東京医科大学病院
- 帝京大学医学部附属病院
- 昭和大学病院
- 日本医科大学付属病院
- 東京大学医学部付属病院
- 順天堂大学医学部付属順天堂医院
- 東京女子医科大学病院
- 東京慈恵会医科大学付属病院
- 日本大学病院
- 慶應義塾大学病院
さらに、以下の地方主要都市の5つの大学病院も調べましたが、どの病院もクレジットカードに対応していますね。
- 北海道大学病院
- 東北大学病院
- 名古屋大学医学部付属病院
- 大阪大学医学部付属病院
- 福岡大学病院
使えるブランドも、JCB・VISA・Mastercard・AmericanExpress・DinersClubなど、有名な国際ブランドに対応しています。
また、それ以外のブランドやデビットカード、交通系ICカードの電子マネーに対応している病院もあります。
クレジットカードは使える?②国立病院
国立病院も、クレジットカードでの支払いに対応しています。
例えば、都内にある以下の4つの国立病院を調査しましたが、いずれもクレジットカードが使えます。
- 東京医療センター
- 災害医療センター
- 東京病院
- 村山医療センター
さらに、以下の地方主要都市の5つの国立病院も調べましたが、どの病院もクレジットカードに対応していますね。
- 北海道医療センター
- 仙台医療センター
- 名古屋医療センター
- 大阪医療センター
- 九州医療センター
使えるブランドは、JCB・VISA・Mastercard・AmericanExpress・DinersClubなど、有名な国際ブランドに対応しています。
一部の病院ではデビットカードや他のブランドも使えるようです。
ただ、診療内容や条件によりクレジットカードが利用できない病院も。
気になる場合は、来院する前に電話などで病院に問い合わせてみるとよいでしょう。
クレジットカードは使える?③都道府県立・市立病院
都道府県や市町村などが運営する公立病院も、ほとんどの病院でクレジットカードが使えます。
例えば、都内にある代表的な6つの公立病院を調査しましたが、いずれもクレジットカードが使えます。
- 都立:広尾病院・大塚病院・駒込病院・墨東病院
- 市立:稲城市立病院・青梅市立病院
さらに、以下の地方主要都市の5つの市立病院も調べましたが、どの病院もクレジットカードに対応していますね。
- 市立札幌病院
- 仙台市立病院
- 名古屋市立緑市民病院
- 大阪市立総合医療センター
- 福岡市民病院
使えるブランドは、JCB・VISA・Mastercard・AmericanExpress・DinersClubなど、有名な国際ブランドに対応しています。
一部の病院ではデビットカードや他のブランドも使えるようです。
クレジットカードは使える?④赤十字病院
全国にある赤十字病院でも、クレジットカードが使えます。
例えば、都内にある4つの赤十字病院を調査しましたが、いずれもクレジットカードが使えます。
- 大森赤十字病院
- 葛飾赤十字産院
- 日本赤十字社医療センター
- 武蔵野赤十字病院
さらに、以下の地方主要都市の5つの赤十字病院も調べましたが、どの病院もクレジットカードに対応していますね。
- 函館赤十字病院
- 仙台赤十字病院
- 名古屋第一赤十字病院
- 大阪赤十字病院
- 福岡赤十字病院
使えるブランドは、JCB・VISA・Mastercard・AmericanExpress・DinersClubなど、有名な国際ブランドに対応しています。
一部の病院ではデビットカードや他のブランドも使えるようです。
クレジットカードは使える?⑤労災病院
全国にある労災病院でも、クレジットカードが使えます。
例えば、主要都市の6つの労災病院を調査しましたが、いずれもクレジットカードが使えます。
- 北海道中央労災病院
- 東北労災病院
- 東京労災病院
- 中部ろうさい病院
- 大阪労災病院
- 九州労災病院
ただ、使えるクレカブランドはまちまちで、2種類しか使えないところもあれば、デビットカードも含めて10種類以上が使える病院もあります。
労災病院でクレカ払いをしたい場合は、最寄りの病院でどのクレカブランドが使えるのか、事前に確認しておくとよいでしょう。
クレジットカードは使える?⑥町の病院・クリニック
町の内科や耳鼻科などの小さなクリニックでは、まだまだクレジットカードが使えるところは少ないようです。
例えば、都内23区のとある住宅地で、1km圏内の最寄りの内科・耳鼻科・眼科・小児科・皮膚科・アレルギー科・外科・整形外科などのクリニックを調べたところ(歯科医院は除く)、全22クリニック中、クレジットカードが使えるのは1クリニックだけでした。
都内でもこの状態だと、地方ではほとんど導入されていないのが現状かなと思います。
ただ、比較的最近開業したクリニックだと、地方でもクレジットカード払いできる医院も多い様子。
時代の流れとともにクレカ払いに対応する町のお医者さんも増えてくるかもしれません。
ただ、現状は現金払いのみのクリニックが多いので、お財布の中身を確認してから受診しましょう。
クレジットカード払いを導入している専門病院3選
町のお医者さんでは、まだまだクレジットカード払いができないところが多いものの、その中でも、クレジットカードでの支払いを積極的に採用している科が3つあります。
歯科、産婦人科、そして、美容外科です。
一つずつ、詳しく説明していきますね。
クレジットカード払いができる専門病院①歯科
今やコンビニよりも数が多いといわれている歯医者さんですが、クレジットカード払いに対応している医院が多いんです。
たとえば、都内23区のとある住宅地で、500m圏内の最寄りの歯医者さんを調べたところ、全14クリニック中、クレジットカードが使えるのは4クリニックありました。
歯科医院は入れ歯作成やインプラント治療など、保険の効かない高額な治療も行われるため、クレジットカードが使えるのは便利ですし安全ですよね。
こちらも、内科などと同様、最近開業したばかりの、しかも、若い先生の医院で、クレジットカードに対応しているところが多い印象でした。
今後、時代の流れとともにさらに増えていくでしょう。
クレジットカード払いができる専門病院②産婦人科
産婦人科もクレジットカード払いに対応しているところが増えてきています。
例えば、人工授精や体外受精などの不妊治療費や、出産時の分娩費用は保険対象外になるので、高額な支払いになるものも多く、クレジットカードが使えると便利ですよね。
ちなみに、出産費用については、入っている健康保険から「出産育児一時金」が42万円出るので、直接支払制度を使えば自己負担額は少なくて済みます。
しかし、この制度が使えない産院もあり、その場合はいったん分娩費用を全額負担しなければなりません。
また、緊急で帝王切開になった場合は、10万円単位で負担額が増えるので、急にお金の準備をするのも大変です。
このようなときに、クレジットカードが使えるとかなり便利ですよね。
大きな総合病院であれば病院そのものがクレジットカード払いに対応しているところが多いでしょう。
一方、まちの産婦人科では、公式サイト等にクレカOKの記載がなくとも、窓口で問い合わせるとクレカが使えることもあるので、初診のときに聞いてみるとよいでしょう。
クレジットカード払いができる専門病院③美容外科
ほとんどの美容外科では、クレジットカード払いができます。
美容外科の診療は、保険の効かない「自由診療」となり、施術も数万円から数百万という高額なものが多いため、クレジットカードを使えるようにしている医院が多いのです。
また、メディカルローンなど、病院が提携している金融機関のローンを利用して、分割払いにできる医院も多数あります。
多くのクレカブランドが使える場合がほとんどですが、全国展開していない小さな美容外科では対応している国際ブランドが限られていることも。
予約時にクレカが使えるか確認するとよいでしょう。
病院でのクレジットカード払いについてよくある質問
クレジットカード払いを導入している病院は増えているものの、なんとなく、本当に使って大丈夫?という気がしていませんか?
ここでは、病院でクレカを使うときに疑問に思うことをピックアップ!
一つずつ、詳しく解説していきますね。
病院でクレジットカード払いをすると手数料が上乗せされるって本当?
しかしこれは、カード加盟店の規約違反になっている可能性が高いです。
本来病院は、カードが利用されると、その一部を決済手数料としてカード会社に支払います。
この手数料を利用者に負担させる行為は、規約違反となっていることが多いのです。
同様に「〇円以上じゃないとクレジットカードは使えません」ということわり書きも、規約違反の場合があります。
もし、手数料分を上乗せされてしまった場合、勇気をもって「クレジットカードの加盟店規約に違反していませんか?」という確認をとってみましょう。
病院でクレジットカード払いの分割払いを選ぶことはできる?
中には、分割払いに対応している病院もありますので、支払い前に確認してみるとよいでしょう。
なお、カードによっては、決済後に分割払いに変更できるものもありますので、その場合は請求が確定する前に、カード会社の分割払いの設定をしましょう。
また、クレジットカードの分割払いには対応していなくとも、病院が提携している金融機関でメディカルローン(医療ローン)にを組める場合もあります。
一括での支払いが厳しい場合は、こういったローンについても病院に問い合わせてみてください。
病院でクレジットカード払いをしたときにポイントはつくの?
ポイントの優遇などはありませんが、そのカードの通常の還元率でポイントが付きますよ。
病院でクレジットカードは使えるの?のまとめ
- 大きな病院(入院施設があるような)ではクレジットカード払いにほぼ対応している
- まちのお医者さん・クリニックではまだまだ導入が進んでいない
- 歯医者・産婦人科・美容外科では診療内容に応じて使えるところもある
入院施設のある大きな病院は、ほとんどがクレジットカード払いに対応しており、急な入院や高額な治療費がかかったときも、安心して支払いができるようになっていました。
一方、まちのクリニックなど、小さな診療所はまだまだクレジットカードが使える病院は少なく、キャッシュレス化には時間がかかるかなという印象です。
歯医者や美容外科など、クレジットカード払いがあたりまえになりつつある専門科も増えてきていますし、若い開業医さんほどキャッシュレス化に対応してくれている印象ですので、今後はどんどん増えていくかなと感じています。
実際、クレジットカードが使える病院は年々増えていますし、患者側も、ポイント還元が受けられるのでクレジットカードやQRコードでの決済がより浸透してきています。
近い将来、そのようなニーズにこたえるべく、病院もキャッシュレスがあたりまえになる時代がくるかもしれませんね。